わが国で唯一の屋内球場としてできた、後楽園の「ドーム球場」は、いままでのような応援をしたら音が響いてたいへんなことになると、当初たいへん話題になりました。普通の球場ですと、いくらドンチャカドンチャカ太鼓を鳴らしたり、ワアー、という大歓声をあげても空気が吸音してくれますが、ドーム球場の場合は、反射板をつけてしまったようなものですから音が響きやすく、相当な騒音になってしまいます。さらに、球形の天井というのは、残響時間がとても長くなるのです。
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また、球形の屋内テニスコートも、使用料金が安いからといって、そこでプレーすると、あとで後悔するはめになります。話し声やボールの打音等、すべてが響き、うるさくてやっていられないのです。これも、残響音のしわざです。残響というのは、読んで字のごとく音がいつまでも残る現象のことをいい、建物の場合、音を吸収しにくい建材を使った場合に起こります。そして、この残響音の長い建物の中にいると、人の声が聞きとりにくいばかりでなく小さい音までも響くので、うるさくて落ち着かないし、不快になって、非常に疲れます。音を吸収しにくい建材といえば、筆頭にあげられるのが石や鉄、コンクリート、タイルなどのかたいものです。銭湯へ行ったことのある人は経験していると思いますが、ワンワンという人の話し声がいつまでも響いてざわざわしていますね。かたい、音を反射する材質はそういう現象を引き起こすのです。
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