電話をかけて担当者を呼んでもらうときに、よく言われるのが「ちょっと待ってください」という言葉遣いだ。これでは、命令に近いニュアンスにとられ、客にムッとされてしまう。「少しお待ちください」が正しい。「客が来たよ」では客が怒り出す。「おみえになりました」である。敬語には、三通りの使い方がある。「(1)相手やその人のモノ、動作などを崇めて表現する−尊敬(2)話者が先方にへりくだって表現する−謙譲(3)表現を丁寧にすることで、相手への尊敬の念を表明する−丁寧」たとえば「食べる」を例にとってみよう。
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尊敬を表す場合は、「召し上がる」となる。謙譲、丁寧では「いただく」となる。「聞く」では、「お聞きになる」「聞いていただく」「うかがう(承ります)」となる。一般的には「お」や「ご」をつけると、表現は丁寧になり相手への尊敬が表現される。しかし、闇雲につけてもいけない。適不適があるし、他の表現に替えたほうがいい場合も多いのだ。相手に敬意を表するつもりで、やたらに「お」や「ご」を連発する人がいる。聞き苦しいことが多い。「お足もとにお気をつけになって、おカバンはこちらにお置きいたしますから、お掛けになってお待ちくださいませ」これでは、水商売である。ビジネスはいくら顧客を相手の商売だといっても、いきすぎというものだ。かえって空々しく思われる。おコーヒー、お紅茶などと「モノ」に「お」をつけるのも、本来は誤用である。これらは、おみおつけ、おしんこなどと同様、昔でいえば「女房言葉」つまり女性の言い方だった。近頃では、女性の言葉遣いも随分乱暴になっているから、若い女性がこうした言葉遣いをするのは新鮮な場合もある。しかし、男性ではいただけない。「お茶」などという定着した表現のほかは、「お」や「ご」は、あまり乱発しないほうが、少々そっけなくても好感を持たれるものだ。ワンランク上の社会人を目指す方には、日本創造教育研究所が主催しているスキルアップセミナーがうってつけです。
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